世界ランキング1位!桃田賢斗選手使用【アストロクス99】
製品概要
SPEC
メーカー | ヨネックス(YONEX) |
---|---|
素材 | 高弾性カーボンフレーム+ナノメトリック+タングステン 高弾性カーボンシャフト+Namd 新内蔵T型ジョイント |
サイズ | 3U(平均88g)4・5・6 4U(平均83g)4・5・6 |
カラー | サンシャインオレンジ サファイアネイビー |
推奨張力 | 4U:20〜28(lbs) 3U:21〜29(lbs) |
推奨ストリング | [ハードヒッター]BG66F [コントロールプレーヤー]BG66UM |
価格 | ¥26,000 +税 |
専用グロメットセット | AC416AXA(BK) |
ASTROX99は、ギデオン&スカムルヨペアなど世界のトップ選手から信頼を集めてるASTROX(アストロクス)シリーズからより上級者向けに2018年9月に発売されたラケットです。
日本代表でシングルス世界ランキング1位の桃田選手も使用していることから、絶大な人気を誇るYONEXの看板ラケットです。
テクノロジー
エアロ+ボックス形状
素早い振り抜きのエアロ形状と、パワーを蓄えるボックス形状を適材適所に採用。
エナジーブーストキャップ
シャフトをしなり易くし、かつ捻じれを抑える形状が、しなりによって溜まったエネルギーをロスなくシャトルへ伝える。また、面のブレが少なくなり、コントロール性が向上。
スーパースリムシャフト
プロペラ用素材と炭素繊維を組み合わせたそのサンドイッチ構造によって安定性と操作力を向上。
ソリッドフィールコア
フレーム内部に発泡剤を内蔵することで、打球時の有害な振動をカット。
ナノメトリック
カーボン繊維1本1本を隙間なくコーティングすることで強度を高める。※ナノメトリックは、東レ(株)のナノアロイ®テクノロジーを応用した素材です。
新グロメットパターン
縦・横ストリングを独立した別々のグロメットに通すことで、打球時の負荷を分散し、フレームの耐久性が向上。
Namd
スウィングスピードが速くなっても、硬くなりにくい特性を持つ新カーボン素材「Namd」。強靭なしなりと急激な復元力を生み打球時にしなり、素早く戻る強烈なキックバックを可能にする。
ローテショナルジェネレーターシステム
新重量配分設計がスムーズなラケットワークを可能にし、連続スマッシュで高い決定力を実現。
新内蔵T型ジョイント
エポキシ樹脂と発泡剤を複合することで、さらに面安定性に優れ、コントロール性が向上。特許第5281767号
実測スペック表
実測スペックの公開となります。
メーカーの公称スペックを確認したい方はこちらから。
注意点測定時はアンダーラップ1周、グリップ、ガット (LI-NING NO.1 30ポンド)の状態で、なるべく普段使いの状態と同じ状態を再現しています。
図りや重さもなるべく小数点まで出していますが多少誤差が生じるのはご容赦ください。
重量 | 93.70g(4U) |
---|---|
全長 | 675mm |
ヘッドバランス | 79 |
シャフトしなり係数 | 37.5 |
面圧 | 50.5~51 |
フレーム厚(縦) | 6.62mm |
フレーム厚(横) | 9.88mm |
形状 | ボックス |
グロメットタイプ | 通常 |
グロメットホール数 | 76 |
グロメットタイプ | 通常タイプ |
グロメットホール数 | 76ホール |
面(横幅) ※張り上がり後 | 200mm |
面(縦幅) ※張り上がり後 | 253mm |
シャフトの長さ | 220mm |
グリップの長さ | 203.4mm |
シャフト径(ジョイント付近) | 11.12mm |
シャフト径(中央付近) | 7.03mm |
シャフト径(グリップキャップ付近) | 7.04mm |
シャフトについて
ASTROX99はシャフト部分にも新カーボン素材「Namd」を搭載、大きなしなりと復元力でこのラケットの売りである角度のあるスマッシュを実現している。
そして、キャップ部分には「エナジーブーストキャップ」採用、しなりのパワーを最大限に活用できる。
カラーリング
太陽のフレアをイメージさせるようなデザインで、情熱を感じるオレンジ色。
まさにYONEXラケットのハイエンドモデルに相応しいカラーリングだと思いました。
実際に使ってみた!
実打レビュー
重量からして、なかなか初心者レベルでは扱いづらいラケットでした。
そして柔らかいカーボン素材を使用しているとはいえ、それなりにシャフト・フレームが硬いと感じたので上級者モデルと言えます。
パワー&トルク
ヘッドがかなり重いという点で、初心者や非力なプレーヤーにオススメとは言えないです。
シャフト・フレームともに基本的に硬く大きなしなりを感じることはありませんでしたが、球持ちはすごく良いというのはわかりました。
それでいて面もかなり安定しているので、強打がとてもしやすいラケットでした。
今回4Uを実打しましたが、連打性にも優れていると思いました。
連続して鋭いスマッシュが打てたので、ダブルスでも使いやすいと思います。
おそらく3Uでは、連続攻撃は難しそうなので一撃でしっかり決めることを考えるべきでしょう。
コントロール
面の安定性に優れていて球持ちも良いので、攻撃面ではしっかりコントロールできました。
しかしヘッドが重すぎる点で、レシーブは少し難しいというのが率直な感想です。
フレームがボックス形状という点でもレシーブには向いてないと思います。
振り抜き
そこそこのフレーム厚ですが、「ローテーショナルジェネレーターシステム」による効果かラケットワークがスムーズで振りやすい印象でした。
連続スマッシュがしやすいのもこのためだと思います。
ラケみる総評
ASTROX99のコンセプト通り、スマッシュ角度・パワー・連打性を十二分に感じることができました。
スマッシュを打つときの気持ちよさでは一二を争うレベルだと思います(笑)
重量やシャフト・フレームの硬さから初心者やパワーのない人には使いやすいとは言えないです。
パワーがある中・上級者でないと使いこなすことは難しいでしょう。
今回は、4Uサイズを参考に執筆いたしました。
かなりのヘッドヘビーですが、振りにくいことはなくラケットワークもスムーズに行うことができたので、ダブルスでも使えるかとでしょう。
ですが、シングルスでこそ最大限このラケットの性能を引き出せると思います。
理由はスマッシュの角度を付けやすい点、コースを突いた鋭いスマッシュで相手を崩すことは試合を有利に進めてくれるでしょう。
意外とネット前のプレーでもラケットワークがスムーズに行えることも理由の一つです。
桃田選手のプレーを支えるYONEXの技術、そしてASTROX99に心より敬意を表したいと思います。