バドミントンのユーザーとショップをマッチング

注目度上昇中!?世界ランキング上位者使用ラケット【エアロナット9000】

製品概要

SPEC

メーカー リーニン(LI-NING)
素材 カーボンファイバー
カラー ホワイト/ゴールド
最大張力 29lbs
価格 ¥25,000+税
サイズ W3

AERONAUT9000はLI-NINGの最新機種AERONAUT9000シリーズの一つです。

中国のシー・ユーチ選手やインドネシアのギンティン選手が使用するなど、非常に注目度の高いラケットでもあります。

LI-NINGのラケットはまだまだ使用者が少ないと思いますので、公式スペック・実測スペック・ラケみるスタッフの実打からしっかりレビューしていきます。

是非とも最後までお付き合いくださいませ。

テクノロジー

AIR STREAM SYSTEM

フレーム下部、5時と7時の箇所に4つの独自の空洞を搭載することにより、断面積が18.7%、空気抵抗が8.2%減少。4つの空洞は空気抵抗を有効に軽減し、スイングスピードをより加速させます。

LI-NING独特のフレーム構造『風洞設計』、人気の秘訣でもあります。

STABILIZED TORSION ANGLE

スイートスポット以外でのショットにより生じるねじりを軽減させるため、バドミントンラケットフレームに高弾性のデザインを採用しました。スイングの精度を大幅に向上させます。

NANOALLOY

複数のポリマーをナノメートルオーダーで微分散させることで、従来材料と比較して飛躍的な特性向上を発現させることができる東レ独自の革新的微細構造制御技術です。耐衝撃性、振動吸収性能が大幅にアップ。

CUBIC LOCKING

長方形グロメットを採用。ストリングの安定性が向上し、衝撃をより効果的に吸収。

特徴的な長方形のグロメット、傘の部分にはロゴがデザインされており細かい所のデザイン性も◎

実測スペック表

実測スペックの公開となります。

メーカーの公称スペックを確認したい方はこちらから。

 

 

注意点測定時はアンダーラップ1周、グリップ、ガット (LI-NING NO.1 30ポンド)の状態で、なるべく普段使いの状態と同じ状態を再現しています。

図りや重さもなるべく小数点まで出していますが多少誤差が生じるのはご容赦ください。

重量96g(W3)
全長675mm
ヘッドバランス~80
シャフトしなり係数60.5
面圧53~53.5
フレーム厚(縦)6.04mm
フレーム厚(横)10.39mm
形状ボックス
(穴あり)
グロメットタイプ四角
グロメットホール数72
グロメットタイプ四角
グロメットホール数72ホール
面(横幅)
※張り上がり後
200mm
面(縦幅)
※張り上がり後
255mm
シャフトの長さ210mm
グリップの長さ213mm
シャフト径(ジョイント付近)10.54mm
シャフト径(中央付近)7.19mm
シャフト径(グリップキャップ付近)7.15mm

フレームについて

何よりも特徴的なフレーム構造『風洞設計』がやはり目を引きます。

フレーム形状はボックスでありながら、この構造による空気抵抗の減少によりスイングスピードの加速、打ちごたえと振り抜きの両立を成しています。

耐久性に心配される方が多いですが、LI-NINGのラケットは非常に硬いカーボンを使用しているので、折れる心配はありません。

塗装もしっかりしているので、塗装剥がれなども起こりにくいのが特徴です。

シャフトについて

LI-NINGのラケットのシャフトの硬さは基本的に5段階に分けられますが、AERONAUT9000は2番目の「やや柔らかい」です。

上位モデルにしてはやや柔らかいですが、グリップが長くシャフトが短いのでスイングに対してのレスポンスは悪くないと思います。

他機種と比べて少し細いシャフトが採用されているので、しなりによるパワーはかなりのものがありますが、若干のじゃじゃ馬な感じは否めません。

カラーリング

LI-NINGの上位機種のなかで唯一(2020年4月現在)ツヤアリ加工です。(なにか意味があるのかは不明です笑)

ホワイトメインのカラーリングにゴールド、レッドとかっこよくて高級感のある感じで素敵です。

その他

フレーム下部の空洞設計によりスイングスピード、振り抜きが上昇します。

 

実際に使ってみた!

実打レビュー

やはりAERONAUT9000は、扱いが難しいという感想になりました。

もちろん珍しいスペックのラケットであるため、慣れという観点には欠けますが解説していきたいと思います。

 

パワー&トルク

まず、シャフト・フレームが柔らかいのでなかなか面が安定しません。

ですので扱い易さという点では正直良い評価はできません。

ダブルスなどの早い展開ではまず使えないと思います。

使用している選手もシングルスプレイヤーが多いのはそのためでしょう。

しかしながら、そのシャフトのしなりから繰り出されるショットには凄まじいパワーを感じました。

癖を見抜き、扱いに慣れることができればとても良いラケットだと思います。

 

コントロール

ここでも面の安定性で難がありコントロール性能は良いとは言えません。

また、AERONAUTシリーズ全般に言えますがスイートスポットは決して広くはないので、しっかり芯を捉えたスイングができないと全然思うように打てないと思います。

非常に技術を要するラケットだということはパワー&トルクと同じ評価となります。

 

振り抜き

風洞設計により、通常のボックス形状のラケットよりもスイングスピードが向上し振り抜きにも優れていると言えます。

ヘッドヘビーと細く柔らかいシャフト、振り抜きの良さから生まれる豪快なしなりには非常に魅力があると感じました。

 

ラケみる総評:打ちごたえ・振り抜きに優れたシングルス向け

 

 

今回ご紹介したAERONAUT9000はその珍しいスペックから非常に癖がありますが、その分凄まじい魅力を秘めていてまさにロマン砲のようなラケットです。

やはり扱いやすさには難があり、技術と慣れを要しますが100%このラケットの能力を引き出せたなら…。

ダブルスに使うよりはシングルスに使うことをオススメします。

これはシャフトの柔らかさとバランスに起因します。

中国のシー・ユーチ選手やインドネシアのギンティン選手が使用していることからもシングルスプレイヤー向けに設計しているラケットと言えるでしょう。

また風洞設計を採用しているで、打ちごたえのある打球感と振り抜きの良さの両方を再現しておりパワーで押し込んでいくプレイヤーにオススメです。

見た目にも珍しく人気の理由の一つになっています。

ラケットのスペック、性能にロマンを求める方には是非使ってみて欲しいラケットですね。