ウイルソン伝統のカーボン・シャフト搭載!VERTEX LITE後継機【BLAZE SX8800J CV】
製品概要
SPEC
メーカー | ウィルソン(wilson) |
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素材 | カウンターヴェイル + バサルト・ファイバー+カロファイト・ブラック+リキッド・クリスタル・ファイバー |
サイズ | 3UG5 |
適正テンション | 20-25 |
最大テンション | 28ポンド |
グロメット品番 | WRG881700 |
価格 | ¥27,000+税 |
VERTEX 2 BLXの後継機、3Uスペックのダブルスプレーヤーモデル。手元で生まれる微振動を除去し、正確性のある繊細なショットを補助する、“カウンターヴェイル”をグリップに搭載。
一体どの様なラケットなのか、公式スペック・実測スペック・ラケみるスタッフの実打からしっかりレビューしていきます。
是非とも最後までお付き合いくださいませ。
テクノロジー
COUNTERVAIL BODY CARBON FRAME
掌部分にカウンターヴェイルを搭載することで人体が生む僅かな微振動を鎮め、シャトルを捉えるラケット全体の無駄な振動を抑制。ラケットヘッドまで絶対的な正確性能を拡張することで、シャトルコックへ伝達することを可能にする。
SPIDER SILK
超軽量・柔軟でありながら驚異的な強度を誇る、世界で最もタフな最強繊維。ヘッドフレーム360°にカーボンレイアップする過程で、重ね合わせたスパイダーシルクを敷き詰めることにより、インナーアーマーを纏った“芯”から強い理想的な鎧武装を施した新フレームを実現。
LIQUID CRYSTAL FIBER
液晶ポリエステル素材を用いたリキッドクリスタルファイバーが振動減衰性を飛躍的に高め、クリアーな最高級の打球感を演出する。
HIGH PERFORMANSE CARBON FIBER + SPEED X GEOMETRY
内転変形率を引き下げることで、打球時にかかる衝撃による変形を抑えシャトルコックに対する瞬間的レスポンス能力を飛躍的に向上させる。これによって、より高い反発性能を活かした、瞬弾力に秀でたフレーム構造が誕生した。
SPEED TOP CAP
スピードシリーズのブレイズに採用された、空気抵抗をより減少させ、スピーディーな操作を可能とする新トップキャップデザイン。
BRAIDED SPPED SHAFT
超軽量+高弾性カーボン素材として知られる「ウルトラハイモジュラスカーボン」を編み込み製法(ブレイディッド製法)することにより、軽量で尚且つ捻じれに強く、高い剛性へと進化させた新スリムシャフトが最高の打球感を演出する。
POWER ROD 2
ウイルソン伝統のカーボン・シャフトをグリップエンドまで貫通させたパワーロッド構造は、軽いヘッドでもプレーヤーの力をダイレクトにシャトルへ伝えることを可能にした。「POWER ROD 2」は、素材を軽量で変形制御率に優れた「ハイパフォーマンス・カーボンファイバー」に切り替えることで、物理的質量を落とし、シャフト部分のスリム化に成功した。
実測スペック表
実測スペックの公開となります。
メーカーの公称スペックを確認したい方はこちらから。
注意点測定時はアンダーラップ1周、グリップ、ガット (LI-NING NO.1 30ポンド)の状態で、なるべく普段使いの状態と同じ状態を再現しています。
図りや重さもなるべく小数点まで出していますが多少誤差が生じるのはご容赦ください。
重量 | 92.79g |
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全長 | 675mm |
ヘッドバランス | ~73 |
シャフトしなり係数 | 12 |
面圧 | 50~51 |
フレーム厚(縦) | 6.60mm |
フレーム厚(横) | 9.86mm |
形状 | ボックス |
グロメットタイプ | 通常 |
グロメットホール数 | 76 |
グロメットタイプ | 通常 |
グロメットホール数 | 76ホール |
面(横幅) ※張り上がり後 | 202mm |
面(縦幅) ※張り上がり後 | 257mm |
シャフトの長さ | 210mm |
グリップの長さ | 210mm |
シャフト径(ジョイント付近) | 9.09mm |
シャフト径(中央付近) | 7.15mm |
シャフト径(グリップキャップ付近) | 7.17mm |
フレームについて
BLAZE SX7700J CV同様にソード寄りのボックス形状となっています。
そのためフレーム厚は薄くなっているため空気抵抗は少なくなっているのではないかと思います。
シャフトについて
BLAZE SX7700J CVと比較してみると長さは変わらないのですがBLAZE SX7700J CVよりも若干しなりにくい様な気がします。
またBLAZE SX7700J CV同様他のラケットよりも細く作られています。
カラーリング
文字やマークは白色ですがそれ以外は黒色を使用しています。
個人的にフレーム部分の【BLAZE SX8800J CV】の文字がとてもカッコいい…。笑
その他
POWER ROD 2によりカーボン・シャフトをグリップエンドまで貫通しています。
グリップエンドまで貫通させることで使用者の力をダイレクトにシャトルへ伝えることができます。そのためより強い打球を打つことが可能になります。
実際に使ってみた!
実打レビュー
実測値を見てみるとBLAZE SX7700J CVより少し重いだけと思う人もいるかと思います。
しかし実際に打ってみると違いがはっきりと分かります。
まず、BLAZE SX8800J CVを使用したファーストインプレッションは、キレのある打球が打てるというよりも力強い打球が打てるということ。
これは「POWER ROD 2」を搭載しているBLAZE SX8800J CVだからこそ生み出せるのものではないのでしょうか?
そもそも「POWER ROD 2」は何かというと、カーボン・シャフトをグリップエンドまで貫通させたウィルソンならではのシャフト構造です。
この構造により軽いヘッドでも力をダイレクトに力を伝える事が可能になっているのです。
BLAZE SX7700J CVには「POWER ROD 2」は搭載されていないため力の伝わり方が違うのはこの構造のためなのかもしれませんね。
また実際打っていて感じたことは、連続して強打を打ちやすかったのが印象的でした。
ラケットヘッドが軽い分、打った後に自分の体の前へラケットを持っていきやすいです。
ラリーの展開が速いダブルスプレーヤーにとってはとても重要なことですね。
長々と説明してしまいましたが、ここからは3つに分けて説明していきましょう。
パワー&トルク
シャトルを捉えた瞬間に自分の力が伝わりやすいため一打一打強い打球で返すことができます。
パワーヒッターはもちろん使用しやすいと思いますし、パワーに自信がない人でもしっかりと自分の力を乗せることができるので強い打球が打てるようになるのと思いますよ。
コントロール
コントロールはとてもしやすいと思いました。
おそらく「カウンターヴェイル」搭載により微振動を抑制しているため普段よりもコースを狙えるのではないかと思いました。
振り抜き
ラケットヘッドが軽く素振りをすると「ピュン」という高い音がするためとても気持ちよく振り抜く事ができます。
ちなみに私はこの様な音は出したことなかったので感動してしまいました。笑
ラケみる総評:BLAZE SX8800J CVは初心者~上級者まで使用しやすいオールラウンドなラケット。
ラケットヘッドが軽いのに力が伝わりやすく、振り抜きも良いため個人的には高評価なラケットです。
BLAZE SX7700J CVと比較するとキレのあるショットと言う点ではBLAZE SX7700J CVの方が打てますが、強打という点ではBLAZE SX8800J CVの方が打つことができると思います。
少しラケット全体の重量はBLAZE SX7700J CVに比べて重さはありますが全体のバランスが良いため初心者~上級者また幅広い年代で使用できると思います。
公式サイトにはダブルスプレーヤーモデルと書いていますがシングルスプレーヤーでも問題なく使用できるのではないかと思いました。
ラケットのスペックも良く非常に使いやすいラケットなので他メーカーのラケットを使用している方も是非一度使用してみてはいかがでしょうか?