フォアとバックで異なる形状!?新フレーム搭載【DRIVEX7k】
製品概要
SPEC
メーカー | ビクター(VICTOR) |
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素材 | 【フレーム素材】高強靭カーボン+Nano Fortify+HARDCORED TECHNOLOGY 【シャフト素材】高強靭カーボン+PYROFIL+6.8シャフト |
サイズ | 3UG5・4UG5 |
カラー | ストームブラック |
適正テンション | 20~27lbs |
DriveX7kとは、VICTORの新フレーム「ダイナミック-ヘックス」形状によりスムーズなスイングと高いコントロール性能を実現したラケットです。
比較的安価なので、コストパフォーマンスの高いラケットとして注目を浴びている1本。
それでは解説していきます。
テクノロジー
DYNAMIC-HEX
伝統的な六角フレームとは違い、性能の設定によって、フレームの上部、中部と下部に特別なフレーム形状を設置し、振り抜き安定性能とスウィングスムーズ度がさらにアップした。フレームの形状によって、各部位に特徴が違う発泡剤を採用した。それにより、フレームの強度と弾性が更に強くなった。
HARD CORED TECHNOLOGY
プロペラ用素材と炭素繊維を組み合わせたそのサンドイッチ構造によって安定性と操作力を向上。
PYROFIL
軽い、強い、剛性が強い、振動減少性が優れている、疲労強度が高い、炭素繊維、複合素材をシャフトに採用。特に高剛性で復元力に優れたシャフトを搭載することにより、打球エネルギーが増加しシャープな打感を実現。
NANO FORTIFY TR
日本東レ新素材を導入したことによって、大幅にしなりと衝撃吸収がアップ。反発性と打球感も更にアップした。
デュアルオプティマムシステム
フォアとバックで異なる形状を組合せ、フォアとバックそれぞれのショットのパフォーマンスを高める。
連続グロメット
フレーム2時と10時に連続グロメットを設置した。高分子材料から作らられたグロメットはシャトルをヒットした瞬間、パワーを集中できるsだけでなく、パワーのロスも抑制できる。シャトルをヒットした時、ホールド感が良くなり、スピードが素早く、パワーがもっと加わり強くなる。
実測スペック表
ここからは実測スペックの公開となります。
メーカーの公称スペックを確認したい方はこちらから。
ポイント測定時はアンダーラップ1周、グリップ、ガット (LI-NING NO.1 30ポンド)の状態で、なるべく普段使いの状態と同じ状態を再現しています。
図りや重さもなるべく小数点まで出していますが多少誤差が生じるのはご容赦ください。
重量 | 95.4g |
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全長 | 675mm |
ヘッドバランス | 79 |
シャフトしなり係数 | 60.5 |
面圧 | 53~53.5 |
フレーム厚(縦) | 6.29mm |
フレーム厚(横) | 10.38mm |
形状 | ボックス |
グロメットタイプ | 連結(独自) |
グロメットホール数 | 76 |
グロメットタイプ | 通常タイプ |
グロメットホール数 | 76ホール |
面(横幅) ※張り上がり後 | 205mm |
面(縦幅) ※張り上がり後 | 255mm |
シャフトの長さ | 213mm |
グリップの長さ | 210mm |
シャフト径(ジョイント付近) | 10.75mm |
シャフト径(中央付近) | 6.90mm |
シャフト径(グリップキャップ付近) | 6.92mm |
フレームについて
フレームの上部・中部・下部と違う素材と形状を採用することで、振り抜きとフレーム強度・弾性を再現しています。
イメージ的には、LI-NINGのターボチャージングフレームに近い発想だと思います。
連結グロメットも採用されています。
シャフトについて
シャフトはやや硬くて細い、そして少し短めなので鋭いしなりが期待出来そうです。
カラーリング
全体に黒でロゴなどはオレンジです。
個人的にかなりかっこいいです。
実打レビュー
ここからは実打レビューを紹介していきたいと思います。
このラケットのコンセプトはダイナミック-ヘックスフレームにより、スムーズなスイングと高いコントロール性能を発揮。
その新しいフレーム形状がどのように性能をアップしているのか注目してみましょう。
パワー&トルク
面は安定するが、ヘッドの振り抜きが良すぎて強打には少し物足りないというのが感想になりました。
ビクターのラケットは打球感が硬いこともあり、少し癖のあるラケットとということには間違いないでしょう。
コントロール
操作性という点ではかなり良い。
ネット、カット、プッシュなど細かいプレーにはイメージ通りにラケットがついてきてくれる。
ドライブが打ちやすく振り遅れ気味でもしっかり飛ぶ。
レシーブも浮かずにコントロールしやすい。
打球感の硬さを除けば、しっかりプレーヤーに馴染んでくれるラケットでしょう。
振り抜き
振り抜き自体はかなり良い。
ただヘッドが軽くなりすぎていて、打ちごたえには少し物足りないという印象でした。
総評:操作性に優れたコントロールラケット
シャフトが鋭くしなってドライブなどのショットはかなり良い感じに打てました。
面も安定していて、操作性も良いのでかなり使いやすい。
しかし、ヘッドの軽さから飛ばしづらいという点、打球感が硬いという点においては、癖があると思うので素直にオススメはできない。
ただ、LI-NINGの3D-Cシリーズほどの振り抜きと打球感の軽さ(こちらはかなりの上級者向け)というほどではなく、連結グロメットとフレームの中部から下部にかけてボックス形状になっていくということからホールド感は感じられた。
おそらくガット次第では、もっと強打のしやすい良いラケットになったと思います。
その際は太めのガットが良いでしょう。
価格を考えれば、コンセプトがはっきりしてるぶんかなり良いラケットという考え方もある。
ヘッドの軽めのラケットが欲しいという方には、是非検討してみてもらいたいラケットです。